

「歌とか作るよね?答えは聞いてない!」
とサタケイドにスナイプされてここまで来てしまいました。
LindaAI-CUEです。
なんか書けというので
「『太鼓の達人』開発日記(注1)みたいなノリにしていい?」
とムチャなことを言ったところふたつ返事でOKをいただきましたので
今回はそういうテイストになってます。
そんなわけで、どうぞ。
【恐怖サタケイド男】
「サウンド部になんかライダーファンがいるらしいぞ」との噂が立ってたらしく(注2)、
それを聞きつけてサタケイドが来襲。
このときすでに別の仕事がいろいろ入ってたのですが
ブッとばすキツい事態・本気ダッシュ!とばかりにカレンダーを書き換え作業に突入
...と書けばなんだかイイ話ふうなのですが、
一言「リンダさんライダー好きらしいじゃないですか。
今回は全部出るんですよ、ぜ・ん・ぶ! なので、ぶっちゃけ
新番組の主題歌を作るくらいの気持ちで作ってください
...できないっていうなら、ボクをもっと楽しませてくれる?(注3)」
そこまで言われたら受けて立つしかないじゃないですか。
見ててください、俺の、変身!
気合を入れて製作に入ることになりました。
【LindaAI-CUEは二度リテイク!!】
「徹底しますか?」
「徹底します」
サタケイドの方が、よっぽど勝負師でした。
大抵は「好きに作っていいよ」と言いながら後でボツ出しをしたりするので
それではタマランと思い、改めて歴代仮面ライダー主題歌を総ざらえしたうえで曲デモ作成。
しかし、あえなくボツ。
なんでボツ?ちゃんとシリーズの傾向を踏まえたのに?と問うてみたところ、
サタケイドがこの新曲に求めてるものが改めて明らかになったのでした。
●なによりもこの製品の独自性が際立つ曲に!
●小さい子達にアピールできるストレートさが欲しい!
●曲中に『クライマックスヒーローズ』という言葉が乗るように!
なるほど軸をそこに置くのか!と分かったところでこれまでの曲デモは捨てちゃって
まったく新規に楽曲を作り直し、
それが『集合!クライマックスヒーローズ』となったのです。
むしろ今どき珍しい徹底したヒーローソングになったわけですが
上記のとおりキッパリ言い切ってくれたことで迷いを振り切った結果だったりです。
...作詞までやるとは思ってませんでした(注4)。
そりゃまあ、「サンプル詞」みたいなものは曲デモと一緒に出してましたが。
でも、鍛えてますから。
【大物歌手!!恐怖の正体?】
「俺の乙女回路がギュンギュンうなります」
「ワケワカリマセン」
さすがに独自性ありすぎなリアクションでした。
歌を作るってことは歌う人が肝心。
その人選をどうすべきか?!が、かなり重い課題になってました。
ふたり、持てる知識と欲望を総動員して「誰に託すべきか」侃侃諤諤の議論を行ったのですが
さながらマニア同士の千日戦争、まるで答えが出ず。
そんなところにサタケイド上司が現れてさらっと一言、
「ん?この曲いいねぇ!なんならスゲー人呼ぶよ」
その瞬間、めでたく歌手が決定!
その名を聞いてビビるLindaAI-CUE。
...マヂかよ?!だってほら、あの人ですよ(注5)!
ときめかずにいられません(そして上記のやりとりに)。
ついに歌唱収録、その当日!エンジニアには『鉄拳』シリーズ等でイカすサウンドを手がける遠山さん(注6)を呼び、万全の態勢に。
収録日直前まで体調を崩されてたという古谷さんですが、
そんなことを微塵も感じさせないパワフルな歌唱に、スタッフ一同驚愕+感激でした。
そしてついにPV発表、製品もついに発売カウントダウンの今日に至るわけです。
期待どおりだけじゃ全然足りない!
常に予想のナナメ前方が目標のクライマックスヒーローズ、
製品発売後もちょっと仕掛けを考えてますので
いろいろとお楽しみに。
次回「その2」に...続かない。
(LindaAI-CUE)
(注1)http://taikoblog.namco-ch.net/
コッチでも楽曲製作者ってことでときたま文章を載せてます。
こちらも併せて楽しんでいただけると嬉しいかぎりです。
(注2)『太鼓の達人』で『合体!ドンレンジャーロボ』とか作ってれば
そういう評判が立つのも当然です。
(注3)ン・ダグバ・ゼバ、怖かったですねぇ。
『クウガ』最終エピソードは、涙無しには観れなかったですよ。
(注4)『アイドルマスター』とかでは「作詞だけ」なんて仕事も請け負ってたりするんですが。
(注5)古くはバンド『スラップスティック』のメンバーとして、
最近ではソロアルバムも出してる、実はガチで現役の歌手なのです。
(注6)『塊魂』『アイドルマスター』等にも参加してる、バンナムテクノ系の一番手。
今回は楽曲を取りまとめるエンジニアとして、そのウデをおおいに振るってもらいました。
今日の元気度...125%